7.緑道との関わり


Menu


緑道と関わって5年半の記憶    2018年6月

 

 2012年頃、ダイエーが撤退し緑道を利用する人が減少すると共に緑道の管理は放置され荒れ果てていました。当時の状況を思い起こすと、緑道には、道建設当時に植えられた柘植(つげ)、柾(まさき)、樫(かし)、大紫ツツジ、楠などの他、どなたかが植えたらしき紫陽花、芙蓉(フヨウ)、ピラカンサン、と、自然に生えてきたと思われる桑、シュロ、欅(けやき)などの木々が密集して生い茂り、地面には腰付近まである笹薮、木々やフェンスを覆うヤブカラシ、ヤマブドウ、スイカズラなどで、まるでジャングルの様でした。緑道入口の公園は昼でも暗く、緑道には木々が覆い茂って見通しが悪く、街灯は暗く、藪の中には水や猫のエサが入ったままの容器などがあちこちに散乱し異臭を放っており、防犯上の観点からも衛生上の観点からも問題がある「要注意地区」でした。

 当時すでに緑道はアルカスが所有しその管理もアルカスが行っていましたが、管理員も現在の管理員ではなく、また年1回の植栽業者による管理では到底十分な維持はできず、ほぼ放置された状態でした。

 退職し今までは滅多に通らなかった緑道に踏み入れた時、みじめで無性に悲しくなったことを思いだします。貧乏マンションとはいえこれでは余りにも情けない。建設当時の活き活きとした風景と今のみすぼらしい風景が重なって本当にみじめな気持になったのです。 

 公園側から緑道を見るとまず目についたのがシュロ近くに生えていた大きなでした。「自然に生えてきた木だから切っても誰も文句は言わないだろう」と思い、おどおどし人目を気にしながらも思い切って切り倒しました。そして、このまま放置しておくと文句を言われるかもしれないと思い、コソコソしながら必死に片づけたのを思い起こします。小心者の性ですね。 これが緑道に関わっていく始まりでした。

 その後、2014年6月の総会資料で大規模植栽整理計画を知るまでの1年半何も知らず、建設当時植えられた木と一人での伐採が危険なシュロ1本を残し、笹薮を含めすべて伐採整理しました。

 伐採整理で一番大変だったのが或る方が植えられたピラカンサでした。ピラカンサの実は赤くて遠目にはきれいな木ですがトゲがすごくて傷だらけになりました。それを見かねたA氏がピラカンサ伐採に協力してくれました。そのとき「ああ、こう言う方もいらっしゃるんだ。」と励まされたことを思い出します。また逆に、「俺も退職した当時やり始めたが誰も賛同してくれないのでやめたよ」と意気消沈するようなアドバイスを下さる方もいました。

 2014年秋大規模植栽整理計画が実行され建設当時に植えられた柘植(つげ)や 楠 が伐採されました。当時、植栽委員会がアンケート調査するなどし伐採後の雑草管理の方法について検討されましたが、切り株が残ったままでは十分な利用が難しいことなどもあり検討は行き詰まり2015年3月頃植栽委員会が解散されました。そこで植栽について検討する場が無くなってしまいました。それを受け、当時の理事会は大規模整理後の雑草対策の重要性を鑑み、次年度に向けた予算措置を行ないました。その予算のもと、次期理事会により2015年秋防草計画の具体案が検討されスタートしました。

 まず、2015年11月住民有志と共に避難路に防草シートを敷設し、2016年4月には集会室北側にクラピア植付を行ないました。

 次に、2017年冬緑道防草対策の下準備として緑道に取り残されていた切り株を撤去しました。今から考えると、この作業は半端なく大変な作業でした。

 最後に、2017年3月緑道に株分けされたクラピアの植付けを行ないました。そして今日に至っています。

 防草計画はこれで完了したわけではなく持続していく事が大切です。敷地面積が広いので、そのためには1人ではなく複数の方が関わって行かなければとても維持していけません。本来は個人ではなく委員会を常設するなどして組織として計画的に取り組んで行かなければならないことだと思いますが、生命や生活に直結するようなことではないので関心が低く、「勝手にやれば~」的な状況の様です。今はただ、一人でも多くの住民の方が自分のこととして関わってくださることを願っている次第です。               6/24 記憶が鮮明な内にと思った   ひげおやじ


伐根作業の写真が出てきた  2019/5/27付けデイリーアルカス記事 

 2014年には緑道を含む敷地内の大規模植栽整理が行われました。当初緑道には防草対策として「チップを敷き詰める」計画でしたが資金不足で頓挫し、何の対策も取られないまま無数の切り株だけが残されたままになっていました。

 2016年の暮れから翌年2月にかけ実行したのが「伐根作業」です。写真は作業の大変さを記録する為に撮っていたもので、当時HPも立ち上げておらずねむっていました。カメラを整理していたら出てきたので掲載してみました。

 道具は、マンションで借りたバール・剪定鋏・草むしり鎌・剪定のこぎり。手斧 でした。写真は「柘植」の切り株の伐根直後の写真でバールの右の逆立ちさせているのが「柘植の根」です。これを深く掘られた穴にまた埋戻すのです。1日に1~2本位しか出来なかったと思います。根気のいる作業でした。

 この跡にクラピアを植え始めたのは2017年の3月位からです。  当時をしのぶ ひげおやじ